ドローンに限ったことではありませんが、屋外での撮影はお天気の良い明るい日にしたほうがきれいに撮ることができます。逆に言えば、お天気の日であれば、カメラの性能が多少低くでも綺麗な写真が撮りやすいので、あまりお金をかけたくないというのであれば、安いドローンを買って撮影する日の天気などに注意したほうがいよいでしょう。夜景などはやはりそれなりの撮影ができるカメラを搭載していないときれいに撮るのは困難です。
ドローンで思い通りの撮影をするには、何といっても自由自在にドローンを操る技術が必要です。いくら高性能のカメラを搭載していても、対象物がアングルに入るように操作できなければ意味がありませんし、ドローンが滑らかに飛行していないと撮った動画もブレが激しく、見ていると酔いそうになってしまいます。そのため、空撮を楽しむにはまず飛行技術を磨くことが必要でしょう。飛行技術を身につける自信がないという場合や、飛行そのものよりも撮影に興味があるという人は、自律飛行のできるドローンを使えば、飛行についての問題はクリアできます。ドローンの価格が割高にはなりますが、無理に操縦して壊してしまうことを思えば自律飛行するタイプもアリなのかもしれません。また動画については初めに設定しておけば、飛行中は自動的に撮影してくれるので、その点は撮影しやすいのではないでしょうか。撮影のアングルについては、カメラがドローンに固定されていてドローン方向を変える物で向きを変える物もあれば、手元の操作で多少のアングル操作は可能なものもあります。また、中には対象物をセットしておけば、自動的に被写体を追尾して撮影しくれるドローンあり話題を集めました。
なかなか趣味で利用する程度のものでは難しいのですが本格的に空撮をしたい場合に利用するプロ仕様のドローンの中には撮影と操縦を分けられるものも少なくありません。まさに、操縦士が操縦するヘリコプターからカメラマンが撮影するのと同じことです。もちろん操縦士もカメラマンも地上からの撮影になりますが、安全な場所から本格的な撮影ができるということで、現在プロの世界でも空撮はドローンを使うのが普通になっているのです。
思い通りの空撮を行うには、やはり慣れが大切です。カメラがドローンに固定してあるタイプでは、ドローンの上昇や下降による機体の傾きだけでも映る画像が大きく異なります。ドローンの先端にカメラがついていると、ちょっと上昇しているだけのつもりが空しか映っていないということもよくあることです。もちろんドローンによって撮れるアングルはずいぶん違いますので、自分のドローンをどのように飛ばすとどんな映像が撮れるのか、何度も飛ばしてチェックしてみる必要があります。