ドローンを自作する


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ドローンを自作する

自作が簡単にできる時代

空飛ぶ機械、しかも操縦可能なものを自分で作ることができるとは、便利な時代になりました。確かに飛ばすだけなら簡単で、ゼンマイ式のおもちゃの飛行機や、ペットボトルロケットだってしっかり飛びます。極端に言えば、紙飛行機も自分で作って飛ばすことのできる飛行機です。しかし、それを遠隔操作で自由に動かすとなると、一気に話は難しくなります。ある程度の時間飛行できる動力はもちろん、方向転換のための装置、飛行を安定させるためのセンサーなど、多くのパーツが必要になってきます。ただし、こうしたパーツは現在専門のショップやインターネットなどで簡単に購入でき、しかも昔に比べるとずいぶんひとつひとつのパーツの値段も安くなりました。知識と技術さえあれば、誰でも世界に一つだけの自分のドローンを作ることができるのです。

パッケージ商品も

とはいえ、電子部品を買ってきて自分で組み合わせてドローンを飛ばすには、やはりかなりの専門知識が必要になります。そのため、ある程度パーツをパッケージ化して自作気分を味わえるようなキットも登場しました。また、パーツそれぞれを数種類の中から選ぶことで、セミオーダーのような形でキットを取り寄せることも可能です。ドローンとしては完成した状態でありながら、オプションとしてペイント可能な無地の躯体を購入できるものもあります。まるで自分の愛車をカスタマイズするように、ドローンをカスタマイズしたり改造したりして、オリジナリティを追求する人も少なくありません。


ネットで話題に

インターネットの動画サイトでは、PC用の冷却ファンを4つ連結した自作ドローンが話題になりました。飛行のためではなく、冷却のために作られたファンをプロペラ代わりにし轟音と共に自分も回転しながら飛び上がる姿には、思わず笑ってしまいますが、身近なものを使ってドローンをつくるという発想は非常に面白いものです。その他にも、動画サイトには自作のドローンを飛ばす映像が数多く掲載されており、上手く飛んでいるものから失敗作までさまざまなものを見ることができます。

自作は安いか

実際のところ、安いから自作する、という人はほとんどいないでしょう。ひとつひとつのパーツが安くなったとはいえ、総額にするとそれなりの値段になりますし、飛ばして簡単な撮影をするだけの機能であっても、数千円で市販品が買えることを考えると決して安くはありません。まして、Phantomクラスの機能を持ったドローンを自作しようとすると、Phantomを買ったほうが安いということにもなりかねないのです。自作ドローンを作っている人の多くは、自分で作ったものを飛ばすということに楽しみを見出しており、手を加えることで徐々に安定していくのも楽しみ方のひとつです。全くの知識がない人にとってはやや難易度が高くなりますが、自分で工夫して作ったドローンが浮き上がる際の興奮は、市販のドローンには変えられないものがあるのです。