ドローンとは、いわゆる無人飛行機の総称です。軍事目的で使う航空機サイズの物から、指先に乗るようなおもちゃまで、遠隔操作の可能な無人機はドローンと呼ばれます。これまで、農薬散布や特殊な空撮などに使われるほかは、ほんの一部の人が趣味で飛ばしていたドローンですが、2015年4月の首相官邸への落下事件以降、一般の人にも広く知られるようになりました。その結果、楽しそうだとドローンを購入した人が増える一方で、警備をかいくぐって侵入し、撮影までできるドローンを脅威に感じ、新たな法規制などを求める声も上がっています。
種類にもよりますが、ドローンは遠隔操作で飛行させることによってさまざまな場面で活躍しています。たとえば軍事用に偵察や爆撃を行ったり、農場で農薬を散布したりというのは、かなり以前から行われていた使い方です。最近は、個人で所有できるような安価で小さなドローンが増えたこともあって、趣味でドローンの飛行や空撮を楽しむ人も増えてきました。これまで専門家にしかできなかった空撮が、素人にも簡単にできるようになったことは画期的で、撮影を楽しむことができる 反面、プライバシー保護をどうするかという問題も持ち上がっています。とはいえドローンの進化は現在でも進んでおり、今後は楽しみはもちろん配達などの実用的な使い方が増えることも予想されており、それに合わせた法改正なども必要になってくるかもしれません。
ドローン市場は今非常に盛り上がっており、通販サイトではどこもたくさんの種類のドローンが販売されています。AR DroneやPhantomといった誰もが知っているドローン以外にも1万円以下で空撮もできる安価なモデルから、プロ仕様の数十万円を超えるものまで選択肢は豊富です。趣味でドローンを楽しむ人の中には、何種類も所有してそれぞれ用途に合わせた使い方をしている人も少なくありませんし、入門機として安いものを購入し、技術を磨きながら徐々に高級機を購入するのもよいでしょう。自分でドローンが作れるキットなども販売されており、オリジナリティのあるドローンを楽しむこともできますが、中には電子部品ひとつひとつを購入してきて完全に自作のドローンを作ってしまう人もいます。空撮を楽しむほか、操縦そのものを楽しんだり、ドローンの製作を楽しむなど、人によってさまざまな楽しみ方があるのもドローンの魅力でしょう。