実際にあったトラブル


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実際にあったトラブル

首相官邸落下事件

ドローンに関連するトラブルと言えば、なんといっても2015年4月に首相官邸に落下したドローンが首相官邸の屋上で発見されました。市販のドローンを改造したものにプラスチック容器が取り付けてあり、セシウムが検出された土がその中に入っていました。その後、犯人が自首したことによって解決し、その目的は原発の再稼働反対を訴えることだったのですが、警備が厳しいはずの首相官邸にいとも簡単に侵入したことで、人々に大きな衝撃を与えました。この事件をきっかけにドローンが無人飛行機だということを始めて知った人も多いのではないでしょか。ドローンの認知度を一気に引き上げたこの事件ですが、残念ながら事件が事件だけにドローンにマイナスのイメージを抱いた人が多く、ドローンへの規制を求める声も上がっています。

名古屋ドローン墜落事故

2014年4月、名古屋のテレビ塔付近で夜景をドローン撮影していたところ、コウモリの衝突によって操縦不能に陥ったドローンが繁華街に墜落しました。幸い怪我を負った人はいなかったのですが、操縦者が事故の時の映像をYouTubeにアップしたことによってアカウントが炎上。操縦者はその後テレビ塔付近という飛行禁止区域でフライトを行ったことで書類送検されました。


善光寺落下事故

2015年5月9日、長野市の善光寺で行われていた中日庭儀大法要の最中、境内にドローンが落下しました。けが人などはありませんでしたが、警察の調べでそれが15歳の少年によって操縦されていたドローンだということが判明。この少年はその5日後の14日にも国会議事堂前でドローンを飛ばそうとして警察から注意を受けています。いずれのケースも、この少年はドローンで撮った映像をネットで配信しており、それ以外にもさまざまなものを実況しているのです。

湘南マラソン落下事故

2014年11月3日、湘南国際マラソンの様子を撮影していたマルチコプターが墜落。女性の運営スタッフが軽いけがを負いました。墜落の直接的な原因は不明ですが、ドローンによる国内初の人身事故ということで注目された事故です。8枚のプロペラを擁する重量4kgのドローンだっただけに、人の頭などに直撃すると危険であることから、話題になった事故のひとつでもあります。

海外でも

海外でもドローンによるトラブルいくつも起きており、2013年9月には、ドイツのドレスデンで選挙集会に出席していたメルケル首相近くにドローンが落下したり、2015年1月にはアメリカのホワイトハウスの敷地内でもドローンが発見されました。いずれも人への被害が合ったわけではありませんし、明確な悪意がある物ではありませんでしたが、最も警備が厳しいはずの首相の周辺やホワイトハウスにいとも簡単に近づくドローンの存在は脅威になりえるという認識を世界に与える事件となりました。