ドローンの問題点


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ドローンの問題点

次々に浮上する問題点

ドローンの開発が始まったのは戦前とはいえ、私たちの生活に関わる形で利用するようになってからはまだ2~30年程度しかたっていません。しかも趣味の空撮など、仕事で利用する訳でもないのに個人で購入して楽しむ人が増えたのはここ最近のことです。しかし、使用法によっては危険を伴うドローンを活用するには、いろいろ問題があることも見えてきました。

プライバシーは?

まず気になるのは、プライバシーの問題です。今のドローンはカメラを搭載しているものも多く、フライトしながら簡単に周囲の風景を撮影することができます。使っている側は普段見ることのできない風景を空撮できて満足ですが、撮影機能があると知ってしまうと、どこからか飛んできたドローンに撮影されているのではないかと気になってしまいます。しかも、最近のドローンに搭載しているカメラは、小さくてもハイスペックなものも多く、飛行しながら驚くほど鮮明な画像を撮ることができるのです。たとえ盗撮目的のフライトではなくても、それを脅威に感じている人がいるのは確かでしょう。ドローンを飛ばす側も、人のプライバシーには十分に注意してフライトを楽しむことが求められているのです。


軍事利用のリスク

軍事利用のリスク ドローンはもともと軍事目的で開発されたものですから、「まさか軍事目的に転用されるなんて」ということはありません。現在私たちが利用しているマルチコプターも、軍事目的で作られたドローンが元になっているということになりますが、実際に人事利用されているドローンはもっと大型の飛行機のようなタイプが主流です。現在では各国で偵察や爆撃に使われています。人命をおこなうリスクなしで攻撃できる軍事用ドローンですが、精度の面などで問題点もあり、批判されることも少なくありません。

法律との兼ね合い

リモートコントローラーを使って遠隔操作を行うドローンは、ラジコン感覚で楽しむ人が多いのですが、どこでも飛ばせて良いというわけではありません。航空機の安全な飛行を妨げないように、航空法などで高度の規制がおこなわれていますし、その他道路交通法や民法の土地の所有に関わる規定に抵触するところも飛ぶことが出来ないので、実際には日本国内で自由に飛ばすことのできる場所というのはかなり限られてしまいます。そのため、国内開催のドローンレースは海上で行われた熨斗です。今後は時代に合わせて法律が改変していくことも考えられますが、ドローンの可能性を考慮してどのような規制にするべきかは難しい問題です。